乳がん検診について

日本では16人に1人が乳がんになっています。
女性のがんの中でも一番多いのが、乳がんです。
ただし早期発見し、直ちに治療を開始すれば治癒する可能性が大きいのも、乳がんの特徴です。

増えた原因は?

乳がんの発生と進行には、女性ホルモンが関係していると考えられています。

  • 出産が減少した
  • 食生活の欧米化
  • 初潮年齢が早い
  • 閉経時期の遅延  …など

つまり、女性ホルモンの影響を受ける機関が長くなった事が、近年の乳がん増加に関連があるとされています。

乳がんにかかりやすい女性とは?

  • 出産経験が無い、あるいは初産が30歳以上
  • 初潮年齢が早く、閉経年齢が遅い(55歳以降)
  • 肥満(特に50歳以上で、標準体重の+20%以上)
  • 乳がんの家族歴
  • 乳がんの既往(反対側の乳房が乳がんになる危険性が高い)
  • 避妊薬のピルや女性ホルモン、副腎ホルモンを常用している人
  • アルコールを飲む機会が多い人  …など

乳がんの症状は「しこり」と思っている人が多いと思いますが、初期の頃は「しこり」のような自覚症状がありません。乳がんは数ミリ程度の大きさで発見されれば早期発見となります。 しかし若い人の乳がんはとても発育が早くなります。

乳がん検診の重要性

40歳以上の乳がん罹患率は、子宮癌の約2倍、卵巣癌の約4倍と言われています。
その為にも早期発見が重要です。定期的な自己管理をされる事が変化にいち早く気付くので、乳がん検診の機会を利用してください。また、自己触診により乳房の変化があった場合は、すぐに医療機関を受診されますように、お勧めいたします。

乳房の変化

  1. しこりが触れる場合
  2. 乳頭分泌を認めた場合
  3. 片方の乳房のみに、違和感を覚えた場合
  4. 乳頭のひきつれ・えくぼのように凹んでいる場合
  5. 乳房痛が有る場合
  6. その他(いつもの乳房と異なった感じの有る場合)

マンモグラフィ検査について

マンモグラフィ検査は広範囲に読影可能で、小さな石灰化の段階の腫瘤を発見することができます。乳腺が発達している20~30歳代の乳房では、十分に病変を検出しにくい特徴があります。
超音波検査とマンモグラフィ検査はどちらも乳房の検査ですが、原理や精密度が異なり、どちらが正確かと言う比較は簡単には出来ません。どちらも乳がんの検査としては欠かせない検査です。
乳がんの発見率を上げるためにも、視・触診とマンモグラフィ検査、そして超音波検査を併用した乳がん検診が有用です。
検査は女性技師が担当しますので安心して検査受診をお勧めいたします。

マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)のご案内

超音波検査について

超音波検査とは、超音波ををあてて、その反射波(エコー)を画像化する検査で、しこり等を確認していきます。マンモグラフィ検査とは異なり、被爆や痛みはありません。手で触れただけでは判定しづらい「しこり」を発見することができます。
しかし、小さな石灰化は発見しにくいという特徴もあります。
乳房に腫瘤(しこり)が存在した場合、腫瘤の形状や広がりかた・性質等から、良性なのか悪性なのかを判断をしていきます。検査は女性技師が担当しますので安心して検査受診をお勧めいたします。

マンモグラフィ検査と超音波検査の違い

「マンモグラフィと超音波検査どちらの方がいいんですか?」とよく質問されますが、マンモグラフィと乳房超音波検査では見ているものが違います。

  • マンモグラフィは石灰化を作るがんに対して非常に有効です。
  • 発見できた乳がんの70%以上が早期がんです。
  • 乳房超音波検査はしこりを作るがんに対し て有効です。
  • しこりの良性、悪性の診断が可能です。

両方お受けいただくのが理想ですが、どちらか一方をお受けいただく場合は年齢を目安としてください。 若い方は一般的に乳腺が発達しているため乳房超音波検査が向いています。 当院では、目安として以下のようにお勧めしています。

30歳代の方 乳房超音波検査
40歳代の方 マンモグラフィと乳房超音波検査を毎年交互に
50歳代以上の方 年に一度マンモグラフィと乳房超音波検査